スタッフ日記

水没修理

2020年04月05日

水没してしまった船外機の修理のご依頼が時々あります。クランプの締め付け不足による脱落や、荒天で半沈など、理由は様々です。

ご依頼があった船外機、さっそくばらすと一見、何ともなさそうですが・・・

やはり水が入ってしまっています。茶色い液体がエンジンオイル、混ざっている黄色っぽいのが水です。

水没してしまったエンジンは、各所に水が回っているため、オーバーホールが必要になります。シリンダブロックは、シリンダ壁に腐食が見られましたが、ホーニングして再使用。

シリンダヘッド(燃焼室部分)です。今回はやむを得ない事情で引き上げから少し時間がたったため、入った海水が乾いてしまったようです。清掃したところ、幸い、見た目ほどは腐食はしていなかったため、こちらも再使用です(バルブは取り替えます)。

スタータやスロットルボディをはじめとした補器類も整備し、無事、エンジン始動。一安心です。

万が一、水没してしまった場合は、可能な限り早くご相談くださいませ。早ければ早いほど、エンジンへのダメージ、そしてお客様の財布へのダメージも少なく済みます。

 

こちらは、別のエンジンです。

クランク、コンロッドは再使用できそうですが、ピストンは交換です。

先ほどのエンジンでは写真を撮りそこなってしまったのですが、当然、カムを含むヘッドもばらします。

スタータもばらします。現在、修理進行中です。