
ご無沙汰しております。気づけば、ゴールデンウィークに突入していました。。。年齢を重ねるにつれ、月日の流れが速くなっているのを痛感します。前回の日記投稿から3ヶ月以上経っていました。申し訳ございません。
年明けからはオフシーズン~シーズン前の上架点検整備を行っていました。たくさんのご依頼をいただき、ありがとうございました。なんとかゴールデンウィークに間に合いました。
整備作業の過程では、オーナーさんが気づいていない不具合を発見することもあります。
スタンドライブ艇のシフトシャフトの不具合例。「最近、リモコンが重い」とのご相談でしたが、原因はドライブ側でした。当店が出張点検した際は、クラッチ操作ができない状態でした。早期発見で漂流事故になることもなく、シフトシャフトの整備で治りました。
同じく、スタンドライブ艇のエンジンのインペラ。羽根の1枚がひび割れて剥がれかかっていました。早期発見でインペラ交換のみで済みました。羽根が剥がれてしまうと、破片が冷却水の通路に入って詰まらせてしまいます。そのため、インペラ交換に加え、全ての破片の回収作業が必要になってしまいます。
船外機艇のプロペラシャフトです。シャフトの根元側からオイルがにじんでいます。幸い、ギヤオイルに水は混入していませんでした。
同じく船外機艇のプロペラシャフトです。シャフトを支えている部品(キャリア)を押さえているリング状のナットが、塩分で変形しています(右下あたり)。オイルシールが収まっている部分も腐食が進んでいます。
出航回数が少なくても、海水や海風による塩分の影響を受けています。また、出航していなくてもアイドリングで時々エンジンをかけている場合でも、アイドリングは燃焼温度が低くカーボンが溜まりやすいなど、デメリットもあります。出航回数に関わらず、1年に1回は上架点検をご用命くださいませ。